プロジェクトのメトリクスデータの確認
演習の概要
このモジュールでは、ROSAクラスターのコンソールに表示される、各プロジェクトのメトリクスデータを確認します。
「ダッシュボード」タブ
ROSAクラスターのモニタリング (openshift-monitoring) で収集されるメトリクスデータを見てみます。
受講者が最初に作成したプロジェクト( test-project20
など)を選択して、
OpenShiftのコンソールから「開発者」→「モニタリング」メニューを選択すると、
CPU使用量/メモリ使用量/送受信帯域幅/送受信パケットレート/送受信パケットドロップレート/ストレージIOに関するグラフを確認できます。
また、 管理者アカウントでログインして、 openshift-monitoring
などのプロジェクトを選択すると、
CPUとメモリの使用率に関する情報も確認できます。
PodのCPUとメモリ使用については、「リミット(制限)」と「リクエスト(要求)」という値があり、 Pod実行時には、予め定義された「リミット」の中で、「リクエスト」された量を確保しようとします。 各ワーカーノードに、「リクエスト」に満たないCPU/メモリリソースしかない場合、 KubernetesのスケジューラによるPod配置は行われません。
「リミット」がない場合、リクエストされた値以上のリソースが使用される可能性があります。 また、「リミット」のみ定義されている場合は、リミットに一致する値がリソースとして、 スケジューラによってPodに自動的に割り当てられます。
このダッシュボードにある、CPUやメモリの使用率は、これらの「リミット」と「リクエスト」の値に対して どのくらい使用されているか、という情報となります。
リミットとリクエストについては、 Kubernetesの公式ドキュメントもご参照ください。
「Metrics」タブ
「Metrics」タブでは、 Prometheusのクエリー(PromQL)によるグラフ表示が可能です。 予め用意されたクエリー(CPUやメモリー使用量など)を用いて、データを確認してみてください。
「イベント」タブ
「イベント」タブでは、プロジェクト上の様々な記録を確認できます。 PodやPVCなどを作成した際に実行される様々な操作記録(イベント)がストリーミングされていることを確認してみてください。
これらのイベントは、OpenShiftの様々なクラスター情報を保存する「etcd」データベースに保存されており、 保存期間は「3時間」となります。3時間を過ぎたらetcdデータベースから自動的に消去されます。
この値はAPI ServerのOperatorによって管理されています。
デフォルトの設定ファイル
が利用されており、この中の event-ttl 変数で定義されています。
Operatorによってこれらの値は保護されており、
OpenShiftクラスターの利用者が編集できないようになっています。
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